注目のiシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)(1497)の購入タイミング

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投資

どうも、えだです。

私も最近気になっている債券の中でも、国内株式の東証市場で購入できるティッカーシンボル1497iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)についてのブログになります。

ハイイールド債の特徴や為替ヘッジについて調べていくとメリットとデメリットが見えてきました。

購入のタイミングを見極めるのが難しいですが、先に結論からお伝えさせていただきます。

【結論】米国の好景気と為替が円高になった、または、なるであろうと予想を立てるのであれば購入の検討をしても良い債券ETFである。ポイントとしては、米国市場の金利や景気動向を参考にするか、分配金狙いであれば分配利回りが高い時に購入を検討するのが良い。

さらに、iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)メリットとして、BB以下格付け(BBBも僅かに含む)の社債のETFだが、分配金利回り4.84%(現在)と東証ETFの中で高いこと。国債などと相関が低く、景気上昇時に価格が上がりやすく債券カテゴリーの中で分散投資に向いていることがあげられます。しかし信用スプレッドの影響を大きく受けるため、債券価格が上がるときは、分配りまわりは下がる傾向になります。

逆に景気後退時には影響を受けやすく価格が下がりやすくなったり、東証ETFの中でも流通性が低く、時期によって高値づかみする可能性があるため、いつでもおすすめとはならない。しかし信用スプレッドの影響が大きく受けるため、債券価格が下がるときは、分配りまわりは上昇します。

それではハイイールド債とは何なのか、iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)はどういう商品なのか見てみましょう。

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ハイイールド債とはBB以下の格付け社債

まず、ハイイールド債というのは債券の中で「社債」に分類されます。またその他に、国が発行体の場合は「国債」とになります。

企業が発行体となる社債は、企業信用格付業者によって、信用力を格付けされています。

格付けは図のように、AAA(トリプルエー)からC(シングルシー)まであります。

AAA(トリプルエー)〜BBB(トリプルビー)以上の格付け債務不履行リスクが低く投資適格債になります。信用力の高い社債は利回りが低い傾向です。

対してハイイールド債BB(ダブルビー)以下債務不履行リスクが高くデフォルトが起こりやすい投機的格付債のことをいいます。

債務不履行リスクが高い理由として、設立からまもない企業や、競争が激しいセクター、ファンダメンタルズが相対的に不健全な企業があげられます。そのため不履行リスクをとる代わりに高い利回りが得られる傾向です。

文字通り「ハイ=高い」「イールド=利回り」の社債ということです。

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)とは

運用会社は、世界最大の資産運用会社ブラックロックグループのブラックロック・ジャパンが運用する、東証市場に上場しているiシェアーズシリーズの1つです。同社のHYG(iShares iBoxx High Yield Corporate Bond ETFF)に連動しています。

2023年2月3日現在の終値・直近取引値の抜粋になります。

売買単位1口
最低買付金額2,004円
分配金97円(年4回)
平均売買代金4,114万円
純資産総額145.3億円
分配金利回り4.84%
信託報酬(税込)0.638%
管理会社ブラックロック・ジャパン
終値・直近取引値(2023/2/3)

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETFは、1社の債券に投資するのではなく、BB以下の格付けのハイイールド債を詰め合わせたETFです。

特徴として、連動するHYGに円建てで投資し、為替ヘッジがついています。

純資産総額が145.3億円と100億を超えているので安心して投資ができるかと思います。

しかし、売買代金の直近平均が4,114万円と東証ETFの中でもあまり頻繁な取引はない印象なので、流通生は低めだと思われます。そのため購入のタイミングによっては高値掴みをしてしまう可能性があるでしょう。

さらに2023年現在、HYGで資産構成を確認してみましょう。

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)の業種構成

構成の21%をしめるセクターは景気循環消費です。景気循環とは、景気サイクルのステージによって投資先が変わるセクターのようです。

iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)の信用格付け構成

BBの格付けが半数以上あります。

BB以下の格付けは、債務不履行になる可能性がありますが、HYGは複数の社債を組み合わせているのでデフォルトになる可能性は低いのではないでしょうか。

景気上昇時に価格が上がる

ハイイールド債は景気と連動しています。そのため好景気、つまり米国の金利が下がったことで企業が資金調達し、設備投資などを積極的に行えるくらい景気がいい時に上昇しやすいと考えます。

景気とは、経済活動の状態のことです。証券会社などで米国金利の推移を毎日チェックしていると、今が景気がいいのか悪いのか徐々に見えてくるかと思います。

必ず以下の動きになるとは限りませんが、概念的に景気と金利調整は循環するように繰り返し行われています。

為替ヘッジありとは円高有効

為替ヘッジありは、為替の値下がり(円高)による損失を避け、外国為替の影響をうけないで収益を受けたい際に、ヘッジコストを払いながら運用しています。

特徴として円高は価格が上がりやすい円安は価格が下がる傾向にあると覚えておくと良いでしょう。

そのため、昨年から円安傾向だったが、これから円高傾向に為替が動くのであれば、それだけでも価格が上がることになります。

ただし、単純にそれだけで債券の価格が決まるわけではないので留意してください。

(1497)は上昇しすぎたインフレを抑えるため、金利が上がったことで、株価が下がったこともありますが、為替ヘッジありだったためその下げも大きかったようです。

高い分配金利回りと過去の分配金

ハイイールド債(高い利回り)と文字通り分配金利回り4.84%(現在)と東証ETFの中で非常に高い利回りを誇ります。

過去の1年間の分配金を合計すると現在の1口(2,004円)を買うと年間合計97円(税引前)の分配金がもらえるという予想が立ちます。

減配もあり得ますが、株価が上がってしまった場合、分配利回りが下がってしまうため、利回りのバランスを考え投資家のリスク許容度内に収まるのであれば、検討されると良いでしょう。

※分配金には所得税・住民税を合わせて20.315%の税金が課されます。

高い経費率に注意

(1497)の信託報酬は、HYGの経費率0.48%プラスされて、0.638%と高い信託報酬です。

一般的な投資信託であれば0.1%代がザラにある中で、(1497)に投資するということは、魅力的な分配利回りが目的だと思います。それが低くなったタイミングで購入するのは、高い経費率と合わせて注意する点だと考えています。

感想とまとめ

私は少ないですが(1497)を保有しています。取引量もさほど多くありませんがその分配金利回り4.84%(現在)と、分配金97円(税引前)の高さに魅力を感じたからです。

時系列から(1497)を読みときますと、2020年コロナ時の下落は1907円ほど、翌年2021年は米国のコロナバブルで上がった株価は2300円台でした。

昨年2022年はコロナバブルで上がった株価を、米FRBの連続した利上げで1800円代まで株価が下りました。

このことから、(1497)は金利や景気に左右されていると感じています。

そして私はコロナで世界を襲った不安から下がった株価と、コロナバブルで上がった株価をFRBの利上げで下がった株価の理由とでは違うと考えています。

そのため長い目で見れば、米国の利上げがストップし、利下げに転じた時に好景気になれば株価は上がって行くものと考えています。

とはいえ市場は一本調子、予想通りには動かないと考えているので、iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)(1497)リスクがあるETFだということも忘れてはいけないと思っています。

いずれにしても中・長期目線で保有し、景気がさらに悪くなるのであれば売却も考えています。

それでは、iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)とはの結論になります。

【結論】米国の好景気と為替が円高になった、または、なるであろうと予想を立てるのであれば購入の検討をしても良い債券ETFである。ポイントとしては、米国市場の金利や景気動向を参考にするか、配当金狙いであれば分配利回りが高い時に購入を検討するのが良い。

それでは良い投資ライフを!ではまた。

債券記事として、国債について書きました。ご興味ある方はよろしくお願いします。

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